第1〜3、5回優勝者 ジャイアント馬場   第4回優勝者 アブドーラ・ザ・ブッチャー

 

 

第1回 チャンピオン・カーニバル 昭和48年

15人の参加者でトーナメントで予選を行ない優勝を争う。優勝決定戦は60分3本勝負、その他は30分1本勝負。

参加選手 : ジャイアント馬場、サンダー杉山、サムソン・クツワダ、ヒロ・マツダ、マティ鈴木、マシオ駒、大熊元司、ザ・デストロイヤー、マーク・ルーイン、キング・イヤウケヤ、カリプス・ハリケーン、バロン・シクルナ、アントニオ・プグリシー、ムース・モロウスキー、マッド・ラシアン

1回戦

○ ルーイン(裸締め 17分31秒)駒 ●
○マツダ(アバラ折り16分7秒)プグリシー ●

○ デストロイヤー(4の字固め 20分48秒)ラシアン●
○ シクルナ(片エビ固め 14分49秒)クツワダ ●

○ モロウスキー(体固め 12分17秒)大熊 ●
○ イヤウケヤ(体固め11分40秒)杉山 ●

○ ハリケーン(体固め13分41秒)鈴木 ●
馬場は1回戦シード

2回戦

○ ルーイン(体固め 21分55秒)マツダ ●
○ デストロイヤー(体固め19分22秒)シクルナ ●
○ イヤウケヤ(体固め12分17秒)モロウスキー ●
○ 馬場(体固め18分45秒)ハリケーン ●

準決勝

▲ ルーイン(無効試合18分25秒)デストロイヤー ▲
○ ルーイン(体固め20分44秒)デストロイヤー ●

○ 馬場(体固め11分49秒)イヤウケヤ ●

決勝戦 (福井市体育館 5000人)

○ 馬場(2−1)ルーイン ●

馬場(体固め 12分49秒)
ルーイン(体固め 4分6秒)
馬場(体固め 2分25秒)

馬場が初優勝を決める。

  

第2回 チャンピオン・カーニバル 昭和49年

15人の参加者でトーナメントで予選を行ない優勝を争う。優勝決定戦は60分3本勝負、その他は30分1本勝負。

参加選手 : ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、サンダー杉山、サムソン・クツワダ、高千穂明久、マシオ駒、マティー鈴木、ザ・デストロイヤー、マーク・ルーイン、ミスター・レスリング、アブドーラ・ザ・ブッチャー、キング・イヤウケヤ、ルーファス・ジョーンズ、ジョー・ソト、セーラー・ホワイト

1回戦

○ 鶴田(体固め10分28秒)ソト ●
▲ デストロイヤー(無判定 4分10秒)ブッチャー ▲
▲ デストロイヤー(無効試合)ブッチャー ▲
▲ デストロイヤー(両者リングアウト 5分57秒)ブッチャー ▲
▲ デストロイヤー(無効試合)ブッチャー ▲ : 両者失格
※デスト、ブッチャーが失格のため、鶴田は2回戦は不戦勝。

○ イヤウケヤ(体固め 5分8秒)駒 ●
※ 馬場は1回戦シード。

○ ルーイン(体固め 14分50秒) 高千穂 ●
○ クツワダ(片エビ固め 14分15秒)ジョーンズ ●

○ レスリング(首固め 14分50秒)鈴木 ●
○ 杉山(体固め 12分4秒)ホワイト●

2回戦

○ 馬場(体固め 4分48秒)イヤウケヤ ●
○ ルーイン(体固め 16分24秒)クツワダ ●
○ レスリング(エビ固め 14分17秒)杉山●

準決勝

▲ 馬場(無判定 12分5秒)ルーイン ▲
△ 鶴田(時間切れ引き分け)レスリング △
○ 馬場(体固め17分28秒)ルーイン ●
△ レスリング(レフェリーストップ)鶴田 ●

決勝戦 (群馬県スポーツセンター 4500人)

○ 馬場(2−1)レスリング ●

レスリング(体固め 8分30秒)
馬場(体固め 2分45秒)
馬場(体固め 3分5秒)

馬場が2年連続優勝を決める。

総評: 当時、「まだ見ぬ強豪」であったミスター・レスリングが参加し話題を呼んだ。レスリングは素顔のティミー・ウッズとして宣伝されていたが、マスクをつけての来日となった。リーグ戦では、このレスリングと前年度準優勝者のルーインが予想通り順調に勝ち進み、準決勝で馬場、鶴田と顔を合わせた。一方の優勝候補であった、ブッチャーとデストロイヤーの二人は、不運にも1回戦で顔を合わせ、3度に渡る再試合の末、大会委員長のロード・ブレアースの判断で両者失格となっり、因縁の抗争をスタートさせた。

  

第3回 チャンピオン・カーニバル 昭和50年

14人の参加者をA〜Dブロックに分けトーナメントで予選を行ない、各ブロックの勝者4人で総当たりの決勝リーグ戦を行なう。優勝決定戦は60分3本勝負、その他は30分1本勝負。

Aブロック
ジャイアント馬場、マーク・ルーイン、キラー・コワルスキー、グレート小鹿

一回戦
▲ 馬場(無効試合7分15秒)ルーイン▲
▲ 馬場(両者リングアウト8分10秒)ルーイン▲
○ コワルスキー(体固め13分42秒)小鹿 ●
☆ 馬場(リングアウト13分33秒)ルーイン★
二回戦
▲ 馬場(両者リングアウト12分39秒)コワルスキー▲
○ 馬場(体固め26分39秒)コワルスキー●
※馬場が決勝進出、コワルスキーは敗者復活戦へ。

Bブロック
ザ・デストロイヤー、スティーブ・カーン、マイク・ジョージ、高千穂明久

一回戦
○ デストロイヤー(四の字固め11分18秒)カーン ●
● ジョージ(エビ固め9分52秒)高千穂 ○
二回戦
○ デストロイヤー(体固め15分28秒)高千穂 ●
※デストロイヤーが決勝進出、高千穂は敗者復活戦へ。

Cブロック
ジン・キニスキー、大熊元司、ジャンボ鶴田、ボブ・オートン・ジュニア

一回戦
△ 鶴田(時間切れ引き分け)オートン △
キニスキー(エビ固め8分45秒)大熊 ●
鶴田(体固め13分1秒)オートン ●
二回戦
キニスキー(体固め21分25秒)鶴田 ●
キニスキーが決勝進出、鶴田は敗者復活戦へ。

敗者復活戦
○ コワルスキー(体固め11分34秒)高千穂 ●
★ コワルスキー(リングアウト17分15秒)鶴田 ☆
○ 鶴田(エビ固め14分39秒)高千穂 ●
※ 鶴田がDブロック二回戦へ。

Dブロック
ミスター・レスリング、サムソン・クツワダ、ジャンボ鶴田(敗者復活)

一回戦
○ レスリング(首固め10分20秒)クツワダ ●
二回戦
☆ レスリング(リングアウト16分9秒)鶴田 ★
※ レスリングが決勝進出。

決勝リーグ

馬場 デス キニ レス 勝敗
馬場 3-0
デストロイヤー 1-2
キニスキー 2-1
レスリング 0-3

決勝リーグ
○ キニスキー(体固め16分57秒)デストロイヤー ●
☆ 馬場(リングアウト20分13秒)デストロイヤー ★
○ 馬場(体固め24分10秒)レスリング ●
○ キニスキー(体固め17分45秒)レスリング ●
※ 2勝の馬場とキニスキーが優勝決定戦ヘ。

3位決定戦
○ デストロイヤー(エビ固め27分2秒)レスリング ●

優勝決定戦 和歌山県立体育館

○ 馬場 (2−1) キニスキー ●
馬場 (体固め12分12秒)
キニスキー (体固め3分2秒)
馬場 (エビ固め3分25秒)

馬場が3年連続優勝。

  

第4回 チャンピオン・カーニバル 昭和51年

参加選手全員による総当たりリーグ戦で、得点上位2名により決勝戦を行なう。公式戦は30分1本勝負。

参加選手

ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、グレート小鹿、大熊元司、サムソン・クツワダ、ザ・デストロイヤー、大木金太郎
アブドーラ・ザ・ブッチャー、キング・イヤウケア、ザ・バラクーダ、バディ・ウォルフ、ラリー・シャープ、ラリー・レーン、ザ・ビースト

フォール・ギブアップ勝ち ○、リングアウト勝ち ☆、反則勝ち □、不戦勝 ◇・・・ (2点)
時間切れ引き分け △ ・・・ (1点)、両者リングアウト ▲、あらゆる負け ●、★、◆、■・・・(0点)

 

 

優勝決定戦 30分1本勝負 : 札幌中島スポーツセンター観衆4000人

□ アブドーラ・ザ・ブッチャー(9分53秒 反則勝ち)ジャイアント馬場 ■

ブッチャーが初優勝。

解説
 新日本のワールドリーグ戦に対抗して、遂に全日本も重い腰を上げ総当たり制を導入。これで日本人対決も毎年見る事が出来るようになった。リーグ戦は2点差で7人がひしめき合う大混戦。結局ブッチャーがどさくさ紛れの優勝を馬場から反則でもぎ取った。
 日本勢では鶴田とクツワダの差が点数でも明らかなように、大きく開いている。また極道コンビは直接対決の公式戦を放棄、プロ意識に欠けるとの批判が出た。
 外人勢ではイヤウケヤ、バラクーダがリーグ戦の台風の目となった。特にイヤウケヤの「両者リングアウト作戦」は、リーグ戦の混乱を招いた。他ではビーストが馬場と時間切れに持ち込んだ試合が光る。

 

第5回 チャンピオン・カーニバル 昭和52年

参加選手全員による総当たりリーグ戦で、得点上位2名により決勝戦を行なう。公式戦は30分1本勝負。

参加選手
ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、グレート小鹿、大熊元司、サムソン・クツワダ、高千穂明久、ザ・デストロイヤー
大木金太郎、アブドーラ・ザ・ブッチャー、スーパー・デストロイヤー、ブル・ラモス、ビル・ホワイト、ジム・デュラン、レッド・ウルフ、ホセ・ゴンザレス

フォール・ギブアップ勝ち ○、リングアウト勝ち ☆、反則勝ち □、不戦勝 ◇・・・ (2点)
時間切れ引き分け △ ・・・ (1点)、両者リングアウト ▲、あらゆる負け ●、★、◆、■・・・(0点)

 

 

優勝決定戦 : 日本武道館 観衆10500人

準決勝
□ ジャイアント馬場 (9分15秒 反則勝ち) アブドーラ・ザ・ブッチャー■

決勝戦
○ ジャイアント馬場(体固め 10分39秒) ジャンボ鶴田 ●

馬場が4回目の優勝。

解説
 今回は優勝こそ逃したものの、予選をトップで通過した鶴田の成長振りが目を引いた。馬場と引き分け、デストにはリングアウト勝ちを収めた。しかしウルフに足を引っ張られるなど、詰めの甘さが残った。
 鶴田のライバルであったはずのクツワダは負け越し、鶴田との差が大きく開いてしまった。
 外人勢は主力以外の力不足が目立ったが、ディランが馬場、ウルフが鶴田の足を引っ張り、星取りを面白くした。前回対戦を回避して批判を受けた極道コンビは今回はしぶしぶながらも顔を合わせ、大熊が小鹿を押さえた。