第1,2回優勝者 アントニオ猪木   第3,4回優勝者 坂口征二

 

 

第1回ワールドリーグ戦 昭和49年

予選は日プロのワールドリーグと同じく外人対日本人の対抗戦、外人組、日本組の上位4名が決勝リーグ進出。
フォール・ギブアップ勝ち○、リングアウト勝ち☆(1点)、反則勝ち◇、引き分け△(0.5点)

参加選手
アントニオ猪木、坂口征二、マサ斎藤、山本小鉄、星野勘太郎、柴田勝久、永源遥、木戸修
キラー・カール・クラップ、スタン・スタージャック、インベーダー、ジート・モンゴル、ボロ・モンゴル、ウォルター・ジョンソン、コシロ・バジリ、アルゼンチン・ズマ

予選リーグ : 30分1本勝負

  クラ
ップ
スタ
ージ
イン
ベー
ジー
ボロ ジョ
ンソ
バジ
ズマ 得 点
猪木
坂口 7.5
斎藤 5.5
山本 3.5
星野
柴田
永源
木戸

 

  猪木 坂口 斎藤 山本 星野 柴田 永源 木戸 得 点
クラップ
スタージャ
インベーダ
ジート 3.5
ボロ
ジョンソン
バジリ
ズマ

 

決勝リーグ : 30分1本勝負

  坂口 クラ
ップ
猪木 イン
ベー
斎藤 スタ
ージ
星野 ジー
得 点
坂口 5.5
クラップ 5.5
猪木 5.5
インベーダー
斎藤
スタージャック 2.5
星野
ジート

 

 

決勝戦 (東京体育館:時間無制限1本勝負)

第1試合
◇坂口(反則勝ち12分46秒)クラップ◆

第2試合
◇猪木(ドクターストップ16分52秒)坂口◆

第3試合
○猪木(弓矢固め7分16秒)クラップ●

2連勝した猪木が初優勝。

総評 : 開幕前の参加者候補にはホースト・ホフマン、ミル・マスカラス、バロン・フォン・ラシクなどの名前が挙がっていたようだが、ふたを開けてみれば外人勢は2流、3流のオンパレード。それをカバーするために猪木対坂口を目玉にせざるを得なかったのであろう。しかしこの総当たりリーグは当時としては画期的なもので、この点に関しては高い評価を受けたシリーズだった。

 

 

第2回ワールド・リーグ戦 昭和50年

予選なしの総当たりリーグ。得点上位2名で優勝決定戦を行なう。
フォール・ギブアップ勝ち○、リングアウト勝ち☆(1点)、反則勝ち◇、引き分け△(0.5点)

参加選手
アントニオ猪木、坂口征二、山本小鉄、星野勘太郎、永源遥、柴田勝久、木戸修、ストロング小林、マサ斎藤、大木金太郎、スーパー・デストロイヤー、キラー・カール・クラップ、マンマウンテン・マイク、サングレ・フリアー、ジョン・ガニア、ファザール・シン

 

  猪木 坂口 山本 星野 永源 柴田 木戸 小林 斎藤 大木 デス
クラ
ップ
マイ
フリ
アー
ガニ
シン 得点
猪木 12.5
坂口 12.5
山本
星野
永源
柴田
木戸
小林 12.5
斎藤
大木 12.5
デスト 11.5
クラップ 13.5
マイク
フリアー
ガニア
シン

 

決勝トーナメント (日大講堂:無制限1本勝負)

1回戦
○ 猪木(卍固め20分2秒)小林 ●
× 坂口(両者失格2分33秒)大木 ×
猪木の決勝進出が決定。

決勝戦
○ 猪木(卍固め16分42秒)クラップ ●

猪木が二連覇達成。

総評

2年連続でクラップが予選をトップで通過、これを日本組が追いかけると言う形になった。今回も外人は皆2流以下だったが、前年に比べ日本勢同志の対決が非常に興味深かった。特に坂口と大木は日プロ崩壊時の因縁がエスカレートし、2度もノーコンテスト試合を行ない問題となった。

 

 

第3回ワールド大リーグ戦 昭和51年

第2回と同じく全選手総当たりリーグ戦。1、2回優勝者の猪木とリーグ戦1位の選手が優勝を争う事になっていたが、猪木が肩の負傷で棄権。従来通り上位2選手による決勝戦を行なう事に変更された。

フォール・ギブアップ勝ち○、リングアウト勝ち☆、不戦勝□(1点)、引き分け△(0.5点)

参加選手 : 坂口征二、ストロング小林、マサ斎藤、山本小鉄、星野勘太郎、永源遥、木戸修、ペドロ・モラレス、キラー・カール・クラップ、ビクター・リベラ、タワーリング・インフェルノ、ブッチャー・バション、ケン・マンテル、ラウル・マタ

 

  坂口 小林 斎藤 山本 星野 永源 木戸 モラ
レス
クラ
ップ
リベ
タワ
バシ
ョン
マン
テル
マタ 得点
坂口 10
小林
斎藤
山本
星野
永源
木戸
モラレス 13
クラップ 10
リベラ 10
タワー
バション
マンテル
マタ

 

優勝戦出場資格者決定戦 (宮城県スポーツセンター:30分1本勝負)

第1試合
○クラップ(ブレーン・クロー12分6秒)リベラ●

第2試合
○坂口(逆片エビ固め8分57秒)リベラ●

第3試合
○坂口(体固め6分12秒)クラップ●

坂口が優勝決定戦進出。

優勝決定戦(東京体育館:30分1本勝負)
☆坂口(リングアウト25分38秒)モラレス★

坂口が初優勝。

総評

第3回にしてようやく日本勢に対抗できる外人がそろった。しかしこれはネームバリューの話しであって実力の方は星取表の通りである。特にこの2年前に全日本に来日し、ジャンボ鶴田と引き分けたマンテルの不振ぶりは凄い。予選リーグはモラレスの独壇場。決勝戦でも坂口はかなり押されていたと言うか無理矢理勝ったという感じ。また決勝戦前に坂口が負傷したため一度辞退した猪木が「やっぱり出る」と言い出すハプニングもあった。当初は韓国代表として朴松男が予定されたいたが来日が中止になった。山本はクラップ戦の負傷で途中欠場、永源、インフェルノは欠場してはいないが公式戦記録が無く途中棄権したものと思われる。

 

 

第4回ワールド・リーグ戦 昭和52年

第2、3回と同じく全選手総当たりリーグ戦。NWF王者の猪木がシードされリーグ戦1位の選手と優勝を争う事になっていたが、猪木が棄権したため上位2選手による決勝戦を行なう事に変更された。

フォール・ギブアップ勝ち○、不戦勝□(1点)、時間切れ引き分け△(0.5点)、両者リングアウト▲、負け●、■(0点)

参加選手: 坂口征二、吉田光雄(長州力)、星野勘太郎、永源遥、木戸修、ジョニー・パワーズ、マスクド・スーパースター、ニコリ・ボルコフ、トニー・チャールズ、ロベルト・ソト、ベラ・ロドリゲス(エンリケ・ベラ)

 

  坂口 吉田 星野 永源 木戸 パワ
ーズ
マス
クド
ボル
コフ
チャ
ール
ソト ロド
リゲ
得点
坂口
吉田
星野
永源
木戸
パワーズ
マスクド 10
ボルコフ
チャールズ
ソト
ロドリゲス

 

 

優勝決定戦(蔵前国技館:60分1本勝負)

○坂口(逆エビ固め20分5秒)スーパースター●

坂口が2連覇達成。

総評

「創立5周年記念」ということで開催されたが、内容の方はかなり低調だった。前夜祭でパワーズが「お前のせいでNWFから世界が外された。」と猪木を挑発、怒った猪木はパワーズの挑戦を受けて立ちリーグ戦を辞退。パワーズも4戦消化後「タイトルマッチに専念」と言う理由で棄権。ストロング小林も負傷のため参加辞退していたため非常にスケールの小さなシリーズとなった。この年の注目は凱旋帰国の吉田の活躍と、第1回にボロ・モンゴルで参加し予選落ちしたM・スーパースターの変身ぶりだろう。