第1回優勝 猪木、星野組   第2回優勝 猪木、坂口組   第3回優勝 坂口、高千穂組

 

 

 

第1回NWAタッグリーグ争覇戦 (昭和45年 9月25日〜11月5日)

参加チーム

日本組 : ジャイアント馬場&ミツ・ヒライ組、アントニオ猪木&星野勘太郎組、吉村道明&グレート小鹿組、大木金太郎&山本小鉄組

外人組 : アーニー・ラッド&ロッキー・ジョンソン組、ニック・ボックウィンクル&ジョニー・クイン組、ラーズ・アンダーソン&ボブ・ループ組、フランキー・レイン&バッド・ラテール組

リーグ戦運営要項

1.本リーグ戦は年1回秋季開催する。
2.試合は日本チームVS外国側チームの対戦とする。
3.リーグ戦は45分三本勝負として2回戦づつ総当り制度となる。
4.日本および外国側で動転チームができたときは、特に第3戦試合を行ない順位を決定する。
5.決勝戦は60分3本勝負とする。ただし60分以内に勝敗が決しない場合、時間無制限の延長戦をもって優勝チームを決定する。
6.採点法は従来の点数性を用い、1点づつ加点する。
7.タッグ・チームのパートナーが疾病、または故障により対戦不可能の場合は、不戦負けになり、相手チームは1点となる。
8.内外8選手、4組のチーム結成は厳正なる(報道関係者立会い)抽選により決定。
9.優勝チームは次回戦において、事情止むを得ざる場合パートナーの変更を具申し、新たに指名選出することが許可される。
10.その他に関してはルール委員会(委員長デューク・ケオムカ)において裁定する。

 

優勝決定戦 60分3本勝負(11月5日 東京 台東体育館)

アントニオ猪木&星野勘太郎 VS ニック・ボックウィンクル&ジョニー・クイン

○ニック(33分30秒 体固め)星野 
○星野(15分20秒 体固め)クイン 
△60分時間切れ引き分け

延長戦 時間無制限一本勝負
猪木(12分9秒 卍固め)ニック

猪木、星野組が優勝

解説

「秋の本番」といわれたこのタッグリーグ戦は、ワールドリーグ戦の公式戦の放映権を持たないNETが日プロ幹部(遠藤氏といわれる)をプッシュして作られたテレビ局主導のシリーズであった。参加チームを見ていただいてお分かりのようにすべてが即席コンビ。日本側は馬場、猪木、吉村、大木が分散され若手とコンビを組むという方針がファンには不評を買った。外人側もエースと目されていたラッド、ジョンソンが不調。両者リングアウトを0点にするというアメリカ式のルールも日本のファンにはわかりにくく不評だったようだ。全体的に失敗という評価が多いシリーズではあるが、決勝戦はクイン、星野が自分のベストバウトに上げている名勝負になった。この1戦が行われただけでも意義のあるシリーズだったように思う。

資料提供 D・L・じょな様

 

 

第2回NWAタッグリーグ争覇戦 (昭和46年 9月24日〜11月10日)

参加チーム

日本組 : ジャイアント馬場&吉村道明組、アントニオ猪木&坂口征二組、大木金太郎&ミツ・ヒライ組、グレート小鹿&上田馬之助組、山本小鉄&星野勘太郎組

外人組 : ボブ・エリス&フランキー・レイン組、キラー・コワルスキー&バディ・オースチン組、ネルソン・ロイヤル&ポール・ジョーンズ組、ジム&ジャック・ダルトン兄弟、スニー・ワー・クラウド&グレート・スヌーカ組

日本組と外人組の総当たり戦を2回行ない、両陣営の最高得点チームで決勝を行なう。
予選は45分3本勝負。

○ フォール、ギブアップ勝ち、☆リングアウト勝ち、◇反則勝ち(各1点)、△ 時間切れ引き分け(1点)、▲ 両者リングアウト、●★◆あらゆる負け(0点)

優勝決定戦 60分3本勝負(11月1日 東京都体育館 観衆5000人)

アントニオ猪木&坂口征二(2−0)キラー・コワルスキー&キラー・バディー・オースチン

○ 坂口(5分40秒 体固め)オースチン ●
○ 猪木(9分57秒 卍固め)コワルスキー ●

猪木、坂口組が優勝

解説

44、45年の日本プロレスの主役は猪木だった。これは新規に日本プロレスのテレビ中継に参入したNETのバックアップが大きい。44年にはワールドリーグ戦、NWAタッグ・リーグ戦優勝、45年はUN選手権獲得、NWAタッグ・リーグ戦連覇、さらには女優の倍賞美津子との一億円結婚式をまさに順風満帆の2年間であった。しかしこの年の暮れに「会社乗っ取り」の汚名を着せられ、日本プロレスを追放されてしまうのである。
さて、肝心のリーグ戦だが、前年は日本組の有力レスラーを分散したチーム編成が不評だったため、今回は有力レスラー同志の組み合わせでリーグ戦を組んだ。リーグ戦は予想通り馬場組と猪木組がデットヒートを展開するが、馬場組はダルトン兄弟、ロイヤル組から2フォール奪えなかった事が響き優勝戦線から脱落、後半戦に追い上げた猪木組が1点差で決勝に進出し優勝を果たした。
しかしシリーズの観客動員は芳しくなかったうえに、フランキー・レインがシリーズ中に婦女暴行を働いて国外追放されるという不祥事も起こった。

 

 

第3回NWAタッグチーム争覇戦 (昭和47年 9月25日〜11月3日)

参加チーム

日本組 : 坂口征二&高千穂明久組、大木金太郎&グレート小鹿組、吉村道明&星野勘太郎組、上田馬之助&ミスター松岡組、ミツヒライ&永源遥組

外人組 : ワルドー・フォン・エリック&フリッツ・フォン・ゲーリング組、ダニー・ホッジ、ネルソン・ロイヤル組、ザ・ヒッピーズ組、ラリー&ジョー・ハミルトン兄弟

日本組と外人組の総当たり戦を行ない、両陣営の最高得点チームで決勝を行なう。引き分けの場合は再試合を行う。
予選は45分3本勝負。

○ 日本側勝ち(各1点)、●外人側勝ち(1点)

 

  エリック組 ホッジ組 ヒッピー組 ハミルトン組 日本側得点
坂口組 4
大木組 3
吉村組 1
松岡組 2
ヒライ組

1

外人側得点 2 3 0 4  

 

 

優勝決定戦 60分3本勝負(10月31日 大阪府立体育会館)

坂口征二&高千穂明久(2−1)ラリー&ジョー・ハミルトン兄弟

坂口、高千穂組が優勝

解説

馬場、猪木が抜けた日本プロレスが開催した最後のリーグ戦。ご覧になればわかるように外人側はすべて再来日(ヒッピーズはザ・ビジランテスとして来日)、日本側は若手の永源をリーグ戦に参加させるという状況。リーグ戦もそれまでは2回戦制がしかれていたが、第3回は1回戦制とまり、規模も大幅に縮小された。下馬評では日本側は坂口組が本命、外人側ではホッジ組、エリック組が本命といわれたが、決勝にはダークホースのハミルトン兄弟(オリジナル・アサシンズ)が進出。これを坂口組が破り、坂口は2年連続の優勝、高千穂には初のタイトルとなった。この半年後にUN選手権が陰謀で坂口から高千穂に変遷すると考えるとなかなか感慨深いものがある。

資料提供 D・L・じょな様