世界最強タッグ決定リーグ戦 昭和53年

参加チーム
ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田組、大木金太郎、キム・ドク組、ドリー・ファンク・ジュニア、テリーファンク組、
アブドーラ・ザ・ブッチャー、トーア・カマタ(2戦のみザ・シーク)組、ニック・ボックウィンクル、ブラックジャック・ランザ組、ビル・ロビンソン、ワイルド・アンガス組

○ フォール、ギブアップ勝ち、☆ リングアウト勝ち、◇ 反則勝ち (各2点)、△ 時間切れ引き分け(1点)、
▲ 両軍リングアウト、あらゆる負け(0点)

試合はすべて45分1本勝負。

 

  馬場
韓国
ファ
ンク
最凶
AW
A組
英国
得点
馬場&鶴田
大木&ドク
ファンクス
ブッチャー&カマタ
ニック&ランザ
ロビンソン&アンガス

(注)ブッチャー&カマタの列の青字の試合はブッチャー&シーク組での出場。

馬場&鶴田組が初優勝。

解説

前年に開催したオープンタッグ選手権の成功により、日本マットでは成功しないといわれたタッグ・リーグ戦をシリーズ化した世界最強タッグの第一弾で、メンバーは一流どころばかりを集めた少数精鋭だが、ニックとロビンソンはややパートナーに泣いた感がある。ここはニックとロビンソンを組ませ、ブルーザー、クラッシャー組あたりを呼べば、かなりの豪華メンバーになったはずである。前年馬場、鶴田組からインタータッグを獲得している大木、ドクの師弟コンビもこのメンバーでは白星配給係に甘んじるより他なかった。
当初ブッチャーのパートナーとして来日していたザ・シークは試合中にあまりの悪辣さに怒り狂ったドリーに凶器を奪い取られ右手の甲に裂傷を負う重傷を負い途中帰国したため、急遽カマタがブッチャーのパートナーとして来日したが、これも今考えれば最初から二試合分の契約しか交わしていなかったのではないか?

 

 

'79 世界最強タッグ決定リーグ戦 昭和54年

参加チーム
ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田組、ドリー・ファンク・ジュニア、テリーファンク組、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ザ・シーク組、ミル・マスカラス、ドス・カラス組、ワフー・マクダニエル、フランク・ヒル組、大木金太郎、トーア・カマタ組、ミスター・レスリング、マスクト・ストラングラー(正体=ホセ・リベラ)組

○ フォール、ギブアップ勝ち、☆ リングアウト勝ち、◇ 反則勝ち、□不戦勝 (各2点)、
△ 時間切れ引き分け(1点)、▲ 両軍リングアウト、あらゆる負け(0点)

試合はすべて45分1本勝負。

 

  馬場
荒馬
兄弟
最凶
仮面
兄弟
インデ
ィアン
大木
白覆
面組
得点
馬場&鶴田
ファンクス 11
ブッチャー&シーク
マスカラス兄弟
マクダニエル&ヒル
大木&カマタ
レスリング&ストラングラー

 

ザ・ファンクスが初優勝

解説

前年より1チーム増やした7チームでのリーグ戦はメンバーもバラエティに富んでいた。マクダニエルとミスター・レスリングはパートナーに泣いた。マスカラス兄弟はまずまずの活躍。大木とカマタのコンビはユニークで良かったが、ブッチャー、シーク組との対戦を放棄したのはいただけない。
決勝戦はブッチャーの凶器攻撃がシークに誤爆したところをドリーが押え込んでのフォール勝ち。試合後ブッチャーとシークは壮絶な仲間割れを果たす。この参加メンバーをみると当時の全日本プロがいかに外人偏重の団体だったかがお解り頂けるだろう。これも馬場のプロモーターとしての信用のなせる技であった。

 

'80 世界最強タッグ決定リーグ戦 昭和55年

参加チーム
ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田組、ドリー・ファンク・ジュニア、テリーファンク組、アブドーラ・ザ・ブッチャー、トーア・カマタ組、ザ・シーク、グレート・メフィスト組、ニック・ボックウィンクル、ジム・ブランゼル組、ビル・ロビンソン、レス・ソントン組、ディック・スレーター、リッキー・スティムボート組

○ フォール、ギブアップ勝ち、☆ リングアウト勝ち、◇ 反則勝ち、□不戦勝 (各2点)、
△ 時間切れ引き分け(1点)、▲ 両軍リングアウト、あらゆる負け(0点)

試合はすべて45分1本勝負。

 

  馬場
荒馬
兄弟
ブッチ
ャー組
シー
ク組
AW
A組
英国
スレー
ター組
得点
馬場&鶴田
ファンクス
ブッチャー&カマタ
シーク&メフィスト
ニック&ブランゼル
ロビンソン&ソントン
スレーター&リッキー

 

馬場、鶴田組が二度目の優勝。

解説

前年から引き継いだブッチャーとシークの抗争と初来日のリッキー・スティムボートに人気が集中したシリーズだったが、参加メンバーは過去2年とほとんど変化がなくややマンネリの感じがする。ニックとロビンソンは共に2年ぶりの参加だが、今回もパートナーに泣いた。
先日ケーブルテレビで決勝戦の試合を見る機会があったが、内容は7−3でファンクスの有利な展開であったが、時間切れ間近にドリーにロープに振られた馬場が鶴田と共にリング・インしようとするテリーにぶつかり馬場組のリングアウト勝ちという何とも昭和的な幕切れに眠い目をこすってみていた筆者は思わず悶絶したのである。

 

'81 世界最強タッグ決定リーグ戦 昭和56年

参加チーム
ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田組、ドリー・ファンク・ジュニア、テリーファンク組、ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ組、タイガー・ジェット・シン、上田馬之助組、ザ・シーク、マーク・ルーイン組、ハリー・レイス、ラリー・ヘニング組、バロン・フォン・ラシク、キラー・カール・クラップ組、天龍源一郎、阿修羅原組、大熊元司、グレート小鹿組

○ フォール、ギブアップ勝ち、☆ リングアウト勝ち、◇ 反則勝ち、□不戦勝 (各2点)、
△ 時間切れ引き分け(1点)、▲ 両軍リングアウト、両軍反則、あらゆる負け(0点)

試合はすべて45分1本勝負。

 

  馬場
荒馬
兄弟
超獣
シン
シー
ク組
レイ
ス組
ラシ
ク組
天龍
極道
得点
馬場&鶴田 11
ファンクス 11
ブロディ&スヌーカ 12
シン&上田組 10
シーク&ルーイン
レイス&ヘニング
ラシク&クラップ
天龍&原
大熊&小鹿

 

ブロディ&スヌーカ組が初優勝。

解説

馬場、鶴田、ファンクス、シークの以外はすべてリーグ戦初参加のフレッシュな顔触れが揃ったが、ルーイン、ヘニング、ラシク、クラップといった当たりは既にロートルと言った声も聞かれ始めていた時期で実力的に完全に峠の過ぎた連中であった。やはりこのメンバーなら上り調子のブロディ、スヌーカ組の独壇場になったのも当然であろう。シーク、ルーイン組は優勝度外視の反則負けのオンパレード。一方新日本から移籍してきたばかりのシン、上田組は意外と星を伸ばした。ラシク、クラップの落ちぶれようは彼らの全盛期を知るものにとってはにはショックであった。

 

'82 世界最強タッグ決定リーグ戦 昭和57年

参加チーム
ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田組、天龍&阿修羅原組、ドリー・ファンク・ジュニア、テリーファンク組、ブルーザー・ブロディ、スタン・ハンセン組、ハーリー・レイス&ディック・スレーター組、リッキー・スティムボート&ジェイ・ヤングブラッド組、上田馬之助&スーパー・デストロイヤー(スコット・アーウィン)組

○ フォール、ギブアップ勝ち、☆ リングアウト勝ち、◇ 反則勝ち、□不戦勝 (各2点)、
△ 時間切れ引き分け(1点)、▲ 両軍リングアウト、両軍反則、あらゆる負け(0点)

試合はすべて45分1本勝負。

 

  馬場
天龍
荒馬
兄弟
超獣
レイ
ス組
リッ
キ組
上田
得点
馬場&鶴田
天龍&原
ファンクス
ハンセン&ブロディ
レイス&スレーター
リッキー&ジェイ
上田&Sデスト

 

ファンクス組が3回目の優勝。

解説

 引退を表明したテリーの最後の参加、ハンセン&ブロディ組の初参加に注目が集まったリーグで、リーグ戦はこの2組に馬場組、レイス組が加わっての混戦。ファンクスがハンセン組から反則勝ちを拾って優勝したが、試合内容は完全におされていた。初参加のスティムボート組の奮闘が目立った。