WWFジュニアヘビー級王座決定リーグ戦 昭和59年

前年の8月初代タイガーマスクが返上したWWFジュニアヘビー級選手権をめぐってジュニアの精鋭を一堂に会し行われたリーグ戦。ジュニアヘビー級のレスラーだけを集めて行われたリーグ戦は当時としては珍しかった。(56年3月に行われたWWFライトヘビー級王座決定リーグ戦についで2度目。)

出場選手 : ダイナマイト・キッド、ブラック・タイガー、デイビーボーイ・スミス、ブレッド・ハート、ベビー・フェイス、ザ・コブラ、小林邦明、寺西勇、高田伸彦

○ フォール、ギブアップ勝ち (5点)、□ 反則勝ち、☆ リングアウト勝ち、◇ 不戦勝 (各4点)、△ 引き分け(2点)、あらゆる負け(0点)

 

  キッ
タイ
ガー
スミ
ハー
フェ
イス
コブ
小林 寺西 高田 得点
キッド 31
Bタイガー 22
スミス 31
ハート 20
フェイス
コブラ 31
小林邦 16
寺西 11
高田

 

決勝戦  2月7日 蔵前国技館

▲コブラ ( 9分55秒 両者リングアウト) スミス ▲
☆キッド(14分3秒 リングアウト) スミス★
○キッド(6分17秒 エビ固め) コブラ●

 

 

解説

 リーグ戦開幕前の下馬評ではダイナマイト・キッド、ブラック・タイガー、ザ・コブラ、小林邦明が優勝候補といわれたが、ふたを開けてみるとブラック・タイガーと小林は不調。以外にもデイビーボーイ・スミスが同率で決勝戦に食い込んだ。前年スミスを破り腰に巻いたNWA世界ジュニアヘビー級選手権とあわせ2冠王を目指したコブラも、ダイナマイト・キッドの執念の前に屈しダイナマイト・キッドが念願のベルトを巻くこととなった。

 ほかの選手ではブレッド・ハートがまずまずの活躍。寺西とベビー・フェイスは絶不調。まだまだグリーンボーイの高田伸彦はフェイスからの不戦勝以外は全敗。未熟さを感じさせた。