ダニー・ホッジのリンゴ潰しパフォーマンス!

2005.1.3update

あっという間にリンゴがジュースに!!

 

 総合格闘技戦でプロレスラーが惨敗する度に「ホッジが出ていれば・・・」と引き合いに出される、ジュニア・ヘビー級最強の男ダニー・ホッジ。なるほどその肉体も総合格闘技向きのまったく無駄のない体である。ルー・テーズが恐れたというテクニック、けんかの強さも我々に妄想させるに充分な説得力がある。そんなホッジにも得意のパフォーマンスがあった。

 

 
昭和46年10月31日大阪でのNWA世界ジュニアヘビー級選手権の前に行なわれたリンゴ潰し合戦。

 

 プロレスラーの必要最低条件の一つに、我々一般人とは比べられない頑丈な体を持っていることがあげられると前回も書いたが、それを最も分かりやすく表現できるのが物を壊すということであろう。その中でも素人にも簡単に挑戦でき、かつレスラーのパワーの凄さを体感できるのが、ダニー・ホッジが得意とした「リンゴ潰し」であった。

 これをサンマルチノがやってもあまり意外性はない。ホッジは決してパワー・ファイターではなかった。しかしそんなホッジでも片手でいとも簡単にリンゴを潰すという意外性が、このパフォーマンスのミソである。これをまねたのがクロー攻撃を得意とした松岡巌鉄。松岡は大胆にも昭和46年10月31日大阪でのNWA世界ジュニアヘビー級選手権の前に、ホッジにリンゴ潰し合戦を挑んでいる。昭和の時代にもこのようなパフォーマンス合戦は行なわれていたのである。

 しかし今のパフォーマンスとは違い、当時のそれは肉体の脅威をアッピールするためのパフォーマンスで、こっけいなダンスでファンの失笑を買うような「見世物」ではなかったのである。このようなレスラーの強靭な肉体を表現する為のパフォーマンスであれば大歓迎である。