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   THE SEARCHERS THE SWEDISH RADIO SESSIONS   
 
 
THE SEARCHERS
THE SWEDISH RADIO SESSIONS


Castle
CMRCD394


お勧め度 ☆☆☆ 
SESSION 1 Spring '64
Farmer John
Money
Sweets for my sweet
Ain't that just like me
Let the four winds blow
Ain't gonna kiss ya
Some other guy
Alright
Needles and pins
What'd I say

SESSION 2 December '64
Red sails in the sunset
Memphis Tennessee
Needles and pins
Hi-heel sneekers
What have they done to the rain?
Glad all over
Let the four winds blow
When you walk in the room
What'd I say

SESSION 3 May '67
Have you ever loved somebody
Take me for what I'm worth
Western union
When you walk in the room
Needles and pins
See see rider/Jenny take a ride

 サーチャーズのスウェーデンラジオ・セッションのレビューをお届けします。2002年に入りサーチャーズのレア音源が次々とリリースされているわけですが、その第一弾として本家Castleからリリースされたのが、64年と67年にスウェーデンのラジオ番組に出演した際のライブ盤であります。このライブ盤は偶然にも第1期、2期、3期のメンバーによるライブが聞けるという意味でかなり貴重なCDになっております。
 まず最初の10曲はオリジナル・メンバーによるアメリカ上陸直前のライブ。トニー・ジャクソンがイニシアティブをとっている時代である。この時期のサーチャーズはワイルドで活きがよい。Ain't gonna kiss yaやAlrightで聞かれるビート、コーラスの絶妙の融合はすばらしい。そしてあまり触れられることはないが、マイク・ペンダーのギターがこれまた最高。ラストはWhat'd I sayというのが当時の定番だったようだ。ジェリーとペイスメーカーズのライブ盤にもこの曲は収録されている。
 続く9曲はトニーが抜けフランク・アレンが加入した第2期サーチャーズによる演奏。ハイトーンのトニーに変わり、リードボーカルをとったマイクの枯れたボーカルにより、グループのカラーもぐっと渋いものになっている。選曲はサードアルバムとシングルヒットが中心となっているが、Red sails in the sunset, Memphis Tennesseeといったレコード未収録曲が聞ける。2曲ともビートルズの音源も残っているが、やはりここらあたりの選曲はリヴァプールのグループには共通のものがある。セッション1でも演奏されているLet the four winds blowはファッツ・ドミノの曲で、ボーカルはジョン・マクナリー。Hi-heel sneekersとあわせて2曲もリードをとっているのは珍しいんじゃないか?What have they done to the rain?は当然ストリングスなしのギターのみによる演奏で、彼らをフォークロックの元祖と呼ぶ理由がわかるような演奏だ。しかしWhen you walk in the roomは何度聞いても素晴らしい曲である。やはり最後はWhat'd I say。
 残りの6曲はクリス・カーティスが抜け、ジョン・ブラントが加入した第3期のサーチャーズ。このころははっきりいってサーチャーズの人気は落ち目であった。しかしながら演奏自体は気合が入っている。Have you ever loved somebodyなどはかなり素晴らしい。しかし、When you walk in the room, Needles and pinsなどの演奏を聞くとジョン・ブランドのドラムはサーチャーズの往年のヒット曲には全くあっていないことが分かる。
 3回のセッション全てで演奏されているのが「ピンと釘」である。日本では「ラブ・ポーション・ナンバーナイン」で有名であるが、海外ではやはり初の全米ヒットとなった「ピンと釘」が彼らの代名詞になっているのであろう。全体的に気合の入ったライブを聞くことができ、サーチャーズ・ファンはもちろん、ビートグループに興味のある方にはお勧めのCDである。