ダビッド・ショルツのデビルズ・ハング

2002.12.7 update

 

 

若き日の不良外人の豪快な技!

 

 国際プロレスにはリック・フレアー、リック・マーテル、ダイナマイト・キッドなど以外なレスラーを初来日させているが、WWFでテレビレポーターを殴って解雇され、日本でも古館伊知郎を殴って演出か本気かと話題となった、「不良外人」デビッド・シュルツもダビッド・ショルツとして国際プロレスにはじめてその姿をあらわしたレスラーの一人である。

 来日当時のシュルツはカナダで活躍していたが、その前にはリングの不法地帯といわれる故郷のテネシーでジェリー・ローラー軍団のメンバーとして名を売っていた。当時から強気な性格は変わらず、先輩のリップ・タイラーを差し置いて、ベーカーの試合にも乱入するなどの暴れっぷりを見せた。

 そのショルツが開幕戦のフィニッシュとして公開したのが、このデビルズ・ハング(悪魔吊り)である。相手を逆さまにつるすという荒技で、リバース・ハングマンズ・ホールドと呼んでもいいような珍しい技である。身長197センチのショルツがこの技を使ったから絵になった。ただ技をかけられているレスラーの両手がフリーになっているのが欠点といえよう。この技も後継者はいない。