ドリー・ディクソンのブロンコ・ネック・ブリーカー

 

2004.2.21 update

 

ルチャのにおいを感じさせるディクソンの動き

 

 現在掲示板で国際プロレスエース時代のビル・ロビンソンが話題になっているが、そのロビンソンをもっとも追い込んだのがドリー・ディクソンだったという。ディクソンはジャマイカの出身だが、特にフランチャイズを持たなかったバガボンド・レスラーの一人である。アメリカではMSGに登場、テキサスではテキサス州選手権を獲得。ダラスではバディ・ロジャースのNWA世界選手権に挑戦して引き分けている。メキシコでは大統領のボディガードを務め、ロンドンではロイヤル・アルバート・ホールを沸かせたという。

 ディクソンの動きは世界各国の良いところを抽出したような、独自のスタイルを持っていた。テクニックはもちろん、ラフをやらせても思い切った反則攻撃を繰り出したという。そんなディクソンが日本で公開したのがルチャのにおいを感じさせる、ブロンコ・ネック・ブリーカーである。相手の背中に飛び乗って、チンロックを仕掛けるという単純なものだが、そのドロップキック、フライング・ヘッドバットなど、日本にはじめてルチャのにおいを運んだのはこのディクソンではないだろうか?と筆者は妄想している。TBSにビデオが残ってないないのが重ね重ね残念である。