ドン・レオ・ジョナサンのハイジャック・バックブリーカー

2000.7.27 update

 

 
プロレス史上屈指の豪快技!

 

     
             

ジャイアント馬場の巨体を豪快に振りまさせるのはジョナサンぐらいなものだろう。

 

 「モルモンの暗殺者」ドン・レオ・ジョナサンもジャンボ鶴田や坂口征二と同じく本気にならないレスラーだった。リアルタイムで見た訳ではないのだが、全力で相手を潰すと言う試合をしていなかったという。自分の強さを知っているために、全力を出せない不幸なレスラーだった様に思う。

 そんなジョナサンの必殺技がこのハイジャック・バックブリーカーである。写真のように相手の両腕をつかんで背中に乗せて豪快にブンブンと振り回して、相手を無残にもマットに叩きつける・・・・・・そんなイメージを筆者は完全に抱いていたのだがIWAワールド・シリーズの準決勝でのストロング小林戦のビデオを見ると、ブンブン振り回した後に叩き付けるのではなく、丁寧にマットに相手を寝かせると言った感じの印象を受けた。正直、筆者は期待を裏切られた気分になったが、ジョナサンの人間性が出ている様な瞬間であった。もし遠心力を利用してジョナサンが本気で相手を放り投げたら、相手は場外まで吹っ飛んで失神したんじゃないか・・・なんて、空想を抱かせる。それがジョナサンの魅力であり、超一流の証明でもあると思う。

 この技は豪快な印象を持つジョナサンにしか似合わない技だった。後にマスクド・スーパースターが一時期使っていたが、永続きしなかったのもあまりにもジョナサンの印象が、この技に焼き付いてしまったためではないだろうか?馬場の巨体を豪快に振り回す姿はぜひビデオで見たいものである。

 

 

あまりにも強いジョナサンのイメージを
払拭できなかったMスーパースター。