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アニマルズ / THE ANIMALS   
   
   
     
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a) Baby Let Me Take You Home
b) Gonna Send You Back To Walker
Columbia DB7247 Mar. 1964

アニマルズのデビュー・シングルはボブ・ディランも取り上げている「ベイビー・レット・ミー・テイク・ユーホーム」で、この後の作品に比べると非常にポップな仕上がりになっているが、これは一重にプロデューサーであるミッキー・モストの影響であろう。デビュー盤とあってかなりコマーシャルなしあがりを意識したようだ。B面はサーチャーズも取り上げている「ゴナ・ゼンド・ユー・バック・トゥ・ジョージア」と改題したもの。やはりアニマルズのバージョンの方が格段に出来が良い。こちらがA面でもある程度のヒットは記録したと思われる。結局このシングルは21位にランクされるにとどまった。
 
a) The House of The Rising Sun
b) Talkin' 'Bout You
Columbia DB7501 July 1964

「朝日のあたる家」はアニマルズの代表曲であると同時に、第1期ブリティッシュ・インベイジョンを象徴する名曲。元々は買春宿をテーマにしたフォーク・ソングであるが、アニマルズのバージョンはエリックの手によって歌詞がアレンジされたという説が有力。ヴァレンタインのギターリフと、プライスのキーボドソロが印象的な4分半にも及ぶこの曲は「シングルにするには長すぎる」という理由でコロムビア・レコードは発売を拒んだが、ミッキー・モストのごり押しでリリースされ、世界的な大ヒットとなった。彼らにとってイギリスとアメリカでNo.1を獲得した唯一の曲でもある。B面の「トーキン・バウト・ユー」は多くのビートグループがカヴァーしているチャック・ベリーのそれではなく、レイ・チャールズの曲。この曲もオリジナル・ヴァージョンは4分以上の長い曲だが、シングルかに際して半分にカットしている。1位。
 

a) I'm Crying
b) Take It Easy
Columbia DB7354 Oct. 1964

イギリスの人気音楽番組「レディ・ステディ・ゴー」のテーマ曲として使われた前作とは打って変わった軽快なポップ・ナンバー。エリックとアランによるオリジナル曲で、イギリスでは8位、アメリカでは19位のヒットを記録した。B面も同じくエリックとアランによるオリジナル・ナンバー。

 

a) Don't Let Me Be Misunderstood
b) Club A Go-Go

Columbia DB7445 Feb. 1965
ゴスペル・シンガーのニーナ・シモンがオリジナルのこの曲は、イギリスで3位、アメリカで15位の大ヒット。かなり陰うつな感じの曲である。日本では尾藤イサオのカバーがヒット、他にもエリヴィス・コステロなど多くののカヴァーを生んだスタンダードとなっている。この曲はシングル・バージョンとアルバム・バージョンではヴォーカルパートが別テイク。B面のクラブ・ア・ゴーゴーはエリックとアランによる曲で、地元のクラブを歌ったものである。

a) Bring It On Home To Me
b) For Miss Caulker
Columbia DB7539 Apr. 1965

言わずと知れたサム・クックの名曲。アランのヴォーカルは、この曲を更にソウルフルなものにしている。イギリスで7位、アメリカで32位のヒットを記録した。B面はエリックによるブルース・ナンバー。アランのピアノが非常に印象的。

 

a) We 've Gotta Get Out of This Place
b) I Can't Believe It
Columbia DB7689 June 1965
バリー・マンとシンシア・ウェイルによる書き下ろし。一生身を粉にして働き老いて行く父親のようにはなりたくないと言う、若者の悩みが描かれた傑作。イギリスで3位、アメリカで13位の大ヒット。B面はエリックの書いたブルース・ナンバー。アランが脱退したため、このシングルからオルガンがデイブ・ローベリーに交代している。

 

a) It's My Life
b) I'm Gonna Change The World
Columbia DB7741 Nov. 1965

コロンビア在籍時最後のシングル。俺の人生だから好きなようにさせてくれという、男臭い歌詞が彼らにぴったりの曲。イギリスで4位、アメリカでは13位にヒット。B面はこれまたエリックによる曲だが、今回はかなりポップな感じに仕上がっている。ギターのリフはA面にそっくり。

a) Inside Looking Out
b) Outcast
Decca F12332 Feb 1966

英デッカに移籍して初のシングル。孤独の叫び」は、ロマークス親子が採譜したトラッド、「ロージー」を元に、エリックとチャスがアレンジして詞を変えたもので、筆者の意見では、この時代のアニマルズの中では最高の作品。牢獄に囚われた囚人が彼女への想いを歌うという変わった歌詞が面白い。イギリスで7位、アメリカで34位のヒットを記録した。

 

a) Don't Bring Me Down
b) Cheating
Decca F12407 June 1966

キャロル・キングとゲリー・ゴフィンによる曲だが、アニマルズにイメージからしたらややおとなしめの曲になっている。しかしながらイギリス6位、アメリカ12位と前作を凌ぐ大ヒット。さすがプロの作曲チームの曲はヒット性が高い。B面の「チーティング」は、エリックとチャスの共作。このシングルからドラムがバリー・ジェンキンスに交代している。

a) Help Me Girl
b) See See Rider
Decca F12502 Nov 1966

このシングルからエリック・バードン&アニマルズとクレジットされるようになり、アニマルズのメンバーはレコーディングに参加せず、エリックがニューヨークでスタジオミュージシャンとともにレコーでシングした。この曲はアウトサイダーズでもヒットしているかなりポップなナンバーである。イギリスで14位、アメリカで29位のヒットだが、イギリスではじめてトップ10入りを逃した曲となった。B面の「シー・シー・ライダー」はアニマルズのメンバーによる最後のセッションでの録音で、アメリカでは独自にシングルのA面として発売され10位を記録する大ヒットとなった。
(下の動画はニュー・アニマルズでの演奏)

 
左上:COLUMBIAプロモ盤
上:COLUMBIA盤
左:DECCA盤
   
 
 
   
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