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デイヴ・クラーク・ファイヴ / THE DAVE CLARK FIVE    
   
   
     
    US 45s   
 
 
 DC5は、1964年にブリティッシュ・インベンションの一翼としてビートルズに次いでアメリカ・デビューを果たし、1964年はヒット・ランキング実績に於いてシュープリームス、ビーチ・ボーイズ、フォーシーズンズを抑えて、ビートルズに次ぐ2位の成績を収めた。そして、1964〜1966年にかけて、連続して14曲をトップ20に送り込むという安定した人気を誇った。そんな「本国イギリスよりアメリカで人気のあった」DC5のアメリカ盤シングルを紹介したいと思う。


レビュー by ルーター電子レンジ氏

a) Glad All Over
b) I Know You

EPIC 9656 Jan 1964
 ドラムの3連打からDC5のサクセス・ストーリーは始まった。強力なエコー、分厚いサウンド、追っかけコーラス、弾みっぱなしのリズム等等。米に於いては6位で最高ランクではなかったが、最長の14週チャートされ、やはり彼らの最大のヒット曲。B面も、A面候補だっただけあり、鋭いギターに始まるずっしり重く荒々しさのあるビート・ナンバーで、ヒット性はともかく出来は遜色ない。クラーク・デビットソン作。AB共にアルバム「Glad All Over」に収録。その他UKシングルの項参照。
 
a) Bits And Pieces
b) All Of The Time

EPIC 9671' Feb 1964
 “Glad All Over”に続き大ヒット。後に、ジョーン・ジェット、レイフ・ギャレットがカヴァーしている。全英4位の大ヒット。我が国では何故かB面。AB共にクラーク・スミス作で、アルバム「Glad All Over」に収録。その他UKシングルの項参照。
 
a) I Walk The Line
b) First Love

RUST 5078 Mar 1964
 英では63年に発売されている、マイナー時代のインスト曲。UKシングルの項参照。
 
a) Do You Love Me
b) Chaquita

EPIC 9678 Apr.1964 #11
 UKではやっとチャート・インした程度に終わり、競作のトレメローズに大きく水を開けられたが、USではストレートなパワーが人気を呼び、トップ10級の大ヒット(11位)となった。同時期のビートルズの“ツイスト・アンド・シャウト”に匹敵する、ブリティッシュ・ビート・グループのR&Bの代表的カヴァー・ヴァージョン。B面はマイナー・デビューのインスト・ナンバーの再録盤だが、よほどデビュー曲に思い入れがあるのか。AB共に、アルバム「Glad All Over」に収録。
 
a) I Knew It All The Time
b) That's What I Said

CONGRESS 212 Apr.1964
 英ではブレイク前の1962年にマイナー・レーベルから発売された。DC5の人気を当て込んで、マイナー・レーベル、コングレスがリリース。53位のスマッシュ・ヒット。その他UKシングルの項参照。
 
a) Chaquita
b) In Your Heart

JUBILEE 5476 May 1964
彼らのデビューシングルで、英では1962年に発売された。UKシングルの項参照。
a) Can't You See That She's Mine
b) No Time To Lose

EPIC 9692 June 1964
 最高4位のビッグ・ヒット。この頃のDC5はナンバー1こそなく、ビートルズには及ばないが、全て上位にランク・インするという好調さ。B面はDC5がレコーディングしながらお蔵入りになったというツイスト・アンド・シャウトがこのようなアレンジではなかったと思われるナンバーで、金属的なオルガンが耳障りだが、マイク・スミスのリトル・リチャード風のハイトーン・ヴォーカルが聞き物。その他UKシングルの項参照。共にクラーク・スミス作。Aはアルバム「Return」Bは「Glad All Over」に収録。この曲以後は全てEpicより発売。
a) Because
b) Theme Without A Name

EPIC9704 Jul7 1964
 イギリスでは前作のB面だったが、アメリカでは大ヒットで3位までランク・アップ。因みに、その時の上位2曲はアニマルズの“朝日のあたる家”、シュープリームスの“愛はどこへいったの”。B面はDC5得意?のクラーク・デビットソン作のムード・インスト曲。それにしてもこのディスクで初めてDC5に接したファンは、“グラッド・・・”や“ドゥ・ユー・ラブ・ミー”この後の“エニイ・・・”のサウンドをどのように感じた事だろう。A面は「American Tour」B面は「Return」に収録。その他UKシングルの項参照
。 
a) Every Body Knows (I Still Love You)
b) O'l Sol

EPIC9722 Sep.1964
案外ファンの多い曲だが、比較的な地味なためか、トップ10入りは果たせなかった(15位)。B面は3コードのエキサイティングなインスト・ナンバー。後に映画「Wild Weekend」の挿入曲となった。A面は「Coast To Coast」に、B面は「American Tour」に収録。その他UKシングルの項参照。
 
a) Any Way You Want It
b) Crying Over You

EPIC 9739 Nov. 1964
DC5の代表曲の1つだが、トップ10内には入らなかった(14位)。当時としてはハードすぎたのだろうか。AB面共に、アルバム「Coast To Coast」に収録。その他UKシングルの項参照。
 
a) Come Home
b) Your Turn To Cry

EPIC 9763 Jan. 1965
独特の味のある、R&B、ドゥワップ風のバラード。アルバム「Weekend In London」のフィーチャリング曲。B面も同アルバム収録曲。オルガンの音色、コード進行など、ビコーズに似たバラード・ナンバー。当時の彼等の曲の中では珍しく3分を超えるものになっている。14位のヒットを記録した。共にクラーク・スミス作。その他UKシングルの項参照。
 
a) Reelin' And Rokin'
b) I'm Thinking

EPIC9786 Apr. 1965
チャック・ベリーのカヴァーで23位のヒット。。マイク・スミスのヴォーカルは強力。日本でも小ヒットし、ヒット・パレード番組でも下位ながらランクされている。又、当時の日本のポップス・グループ「ダニー飯田とパラダイス・キング」が日本語でカヴァー。B面は「Weekend In London」から。クラーク・ペイトン作でキンキー・サウンドとマッコイズの“フィーバー”をミックスさせたようなハード・リフのエキサイティングなナンバー。その他UKシングルの項参照。
 
a) I Like It Like That
b) Hurting Inside

EPIC9811 Jun. 1965
 “ダンス天国”などでおなじみのクリス・ケナーのカヴァー(英シングル未発売)で7位の大ヒット。僅か1分30秒ながらDC5ならではのど迫力ナンバーで、デイヴのドラミングはバス・ドラムが強調されている。全米のヒット・ナンバーを抜け目なくカヴァーするヴェンチャーズもDC5のヒットに便乗してか、アルバム「Ventures A GOGO」で取り上げている(ほとんどリフのみのインスト)。B面はソフィストケイトされたバラード・ナンバーで、クラーク・スミス作。きっちり3コーラスにまとめられた構成、サビの部分はディミニィシュ・コードでモダンなフィーリングがあり、間奏のギター・プレイは秀逸。日本では、AB面が逆転している。A面は「I Like It Like That」B面は「Weekend In London」に収録。
 
a) Catch Us If You Can
b) On The Move

EPIC9833 July 1965
 同名のDC5主演映画の主題歌(UKではHaving A Wild Weekend)。英米でトップ5のヒット(全米4位)。日本でも売上はたいしたことはなかっただろうが、ヒット・パレード番組などでは上位にランクされており、“ビコーズ”に次ぐヒットを記録。B面はDC5サウンドそのものともいえるカッコいいインスト・ナンバー。共にアルバム「Having A Wild Weekend 」収録曲で、映画の挿入曲。その他UKシングルの項参照。
 
a) Over And Over
b) I'll Be Yours (My Love)

EPIC9863 Oct. 1965
 英ではさっぱりだったが、米では初の、そして唯一のナンバー1を記録。ミニ・スカートの女王といわれたツゥイッギーもB面でカヴァー。まぁ、誰にでも歌える歌という事か?A面は「Greatest Hits」B面は「I Like It Like That」に収録。その他UKシングルの項参照。
 
a) At The Scene
b) I Miss You
EPIC9882 Jan
 スネア・ドラムとシンバルの一打からキンクス風のハード・リフのイントロで始まる、クラーク&デビットソン作の重厚なナンバーだが、彼等のEMIデビュー曲“マルベリー・ブッシュ”(米未発売)の焼き直し盤。ブレイクしドラムスとタンバリンでローリング・ストーンズの“サティスファクション”のリズム・パターンのソロが入る。初のNo.1ヒット、“オーバー・アンド・オーバー” の次にチャートをジャンプ・アップしたが、トップ10には届かなかった(18位、英シングル未発売)。B面は、ビートルズの“ジス・ボーイ”似た、オールディーズ・フレイバーあふれる好バラードで、コーラス、掛け合いが素晴らしい。クラーク&ペイトン作。A面は「More Greatest Hits」に収録。B面はアルバム未収録。
 
a) Try Too Hard
b) All Night Long

EPIC10004 Mar. 1966
 ビート・グループとしてのオリジナリティを感じさせる最後のナンバーだが、最高位は11位でトップ10には僅かに届かなかった。A面はクラーク・スミス作でアルバム「Try Too Hard」に収録。B面はクラーク・ペイトン作、アルバム「More Greatest Hits」に収録。その他UKシングルの項参照
 
a) Please Tell Me Why
b) Look Before You Leap

EPIC10031 June 1966
 フォーク調のメロディーだが、ワルツのリズムと、ベース・パートをサックスが浮き立つようになぞるところが、ヨーロッパ風の上品さを醸し出している。28位のスマッシュ・ヒット。英・日ではA・Bが逆になっている。共に、アルバム「Satisfied With You」に収録。その他UKシングルの項参照。
 
a) Satisfied With You
b) Don't Let Me Down

EPIC10053 Aug. 1966
 クラーク・ペイトンの作で、彼等には珍しいカントリー・タッチのほのぼのとした小作品。マイク・スミスも軽いタッチのMOR調ヴォーカル聞かせるが、パワー・ヴォイスをもてあまし気味に感じられる。エピック盤では初めてトップ40(50位)を逃す。人気下降気味とも言えるが、シングル・ヒットを狙うには、この曲ではという感じもする。B面はストレートなロックン・ロールで、ジェリー・リー・ルイスばりのピアノが聴ける。英・日ともシングル未発売。A面は「Satisfied With You」に収録。B面は「More Greatest Hits」に収録。
 
a) Nineteen Days
b) Sitting Here Baby

EPIC10076 Oct. 1966
 マーサーとバンデラスの“ダンシング・イン・ザ・ストリート”似たメロディーのロック・ナンバー。48位のヒット。日本では、久し振りのシングルということで、TV番組の「ビート・ポップス」の推薦曲にも取り上げられた。B面は英・日では“ユー・ガット・ホワット・イット・テイクス”(青空の恋)とカップリング。AB共アルバム「5by5」に収録。その他UKシングルの項参照。
 
a) I've Got Have Reason
b) Good Time Woman

EPIC10114 Dec. 1966
 “キャッチ・アス・イフ・ユー・キャン”(若さをつかもう)に似たメロディーの、ポップ感覚あふれる曲だが、チャート上位にジャンプ・アップするインパクトには欠けている。後半部はRデビットソンがリード・ヴォーカルを取る。アメリカでは44位のスマッシュヒットを記録したが、英・日ともシングル未発売。B面はモンキーズでもやりそうな、スピーディーなビート・ポップだが、この時期の彼らのアルバム曲にみられる、ガレージ・サイケ風のラフさがあり、間奏ではメロディー重視派のレニー・デビットソンには珍しいエキサイティングなスライド・ギターが聴ける。A面は「You Got What It Takes」B面はCompilation2LP「Dave Clark Five」に収録。
 
a) You Got What It Takes
b) Doctor Rhythm

EPIC10144 Mar. 1967
 久し振りのトップ10(7位)ヒット。日本でも“青空の恋”のタイトルで中ヒット。サウンドも変わり復活を思わせたが…。B面はヤング・ラスカルズの大ヒット曲、“グッド・ラビン”を意識した(アルバム、サティス・ファイド・ウィズ・ユーでカヴァー)アップ・テンポのロック・ナンバーで、クラーク・スミス作。共にアルバム「You Got What It Takes」に収録。その他UKシングルの項参照。余談だが、先日ラジオでフォー・リーブス(日本の元祖アイドル・グループの)“はじめての世界”という曲が流れたが、なんと、“青空の恋”の日本語カヴァーだった。アレンジはDC5風ではなくどこかトロピカル調だった。
 
a) You Must Have Been A Beautiful Baby
b) Man In The Pin Stripe Suit

EPIC10179 June 1967
 前作の大ヒットにより、同タイプのアレンジでボビー・ダーリンのヒット曲をリリース(英シングル未発売)。ハードなブラス・サウンドに凄みのあるヴォーカルだが、イントロはなかなかメロディアス。前作並のヒットが期待されたが、チャートは意外に伸びず、35位にとどまる。A面は「Everybody Knows」に収録。B面はアルバム未収録。日本では同カップリングでシングル発売。
 
a) A Little Bit Now
b) You Don't Play Me Around

EPIC10209 Aug 1967
 古いR&Bを前2作に続く3部作の最後として発売(英シングル未発売)。ブラスにファズ・ギターがかぶさって迫力を増しているが、当時は不評だった(65位)。B面は初期のDC5らしい感覚の残っているバラードで、久々にDペイトンのサックス・ソロが聞かれ、ギターとのからみが渋い。A面は「Everybody Knows」B面は「You Got What It Takes」に収録。
 
a) Red And Blue
b) Concentration Baby

EPIC10244 Oct. 1967
 Everybody knows に先行して米で発売されたMOR調のナンバー。ビート・グループのバラードとしても、MORとしても中途半端で、従ってチャートも芳しくない(89位9)。英・日共シングル未発売。B面は英・日では“エブリ・バディ・ノーズ”(青空が知っている)のB面。共にアルバム「Everybody Knows」に収録。
 
a) Everybody Knows
b) Inside And Out

EPIC10265 Dec. 1967
 英で2位の大ヒットとなり(ビートルズの“ハロー・グッバイ”の牙城を崩せなかった)エピックが急遽発売。しかし、MOR系の歌手、エンゲルベルト・フンパーティングの“リリース・ミー”がビートルズの“ストロベリー・フィールズ・フォーエバー/ペニー・レイン”に1位を譲らなかった英と違い、米ではこの手のMORは好まれず、45位止まりでトップ40に届かず、そして最後のチャート入りナンバーとなった。B面はサイケ調のギター・リフに、ストリング(メロトロン?)も加わる意欲作。映画「ロミオとジュリエット」の為に書かれたナンバーらしい。共にアルバム「Everybody Knows」に収録。
 
a) Please Stay
b) Forget

EPIC10325 May 1968
 バート・バカラックの作品のカヴァー(ドリフターズ)。聞き所はマイク・スミスのヴォーカルのみ。B面は全面コーラスでキングスメンのルイルイのリフが出てきたり、ドラムのソロ・パートが出てきり、捕らえどころのないまま2分足らずで終了。英・日シングル未発売。A面は英アルバム「5by5=Go」に収録。B面は「Dave Clark Five」収録。
この曲以降チャート入りした曲はない。
a) The Red Balloon
b) Maze Of Love

EPIC10375 Aug. 1968
 英では7位のヒットだったが、米では振るわず。AB共米ではアルバム未収録。英アルバム「5by5=Go」に収録。その他UKシングルの項参照。
 
a) Paradise
b) 34-06

EPIC10474 Apr. 1969
 “ジン・ハウス・ブルース”や“ベンド・ミー・シェイプ・ミー”のエーメン・コーナーのヒット曲をカヴァー。キャッチーなメロディーなバブルガム風のブラス・サウンド・ナンバー。B面はビージーズを意識した感じのソフトなポップス。Aは英アルバム「Dave Clark Friends」Bは英アルバム「5by5=Go」に収録。
 
a) If Somebody loves you
b) Best Day's A Work

EPIC10509 July 1969

a) Bring It On Home To Me
b) Darling, I Love You

EPIC10547 Nov. 1969

a) Here Comes Summer
b) Five By Five

EPIC10635 July 1970

a) Good Old Rock&Roll Medley
b) One Night/Laudy Miss Claudy

EPIC10684 Oct. 1970
"More Good old rock&roll"を改題している。

a) Southern Man
b) If You Wanna See Me Cry

EPIC10704 Dec. 1970

a) Won't You Be My Lady?
b) Into Your Life

EPIC10768 June 1971

a) Rub It On
b) I'm Sorry Baby

EPIC10894 Feb. 1972
Dave Clark & Friends名義


 
 
 
   
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